会長メッセージ
第43期会長
呂哲寿
私は、在日韓国青年商工人連合会第43期会長の呂哲寿と申します。
当会は現在、東京・神奈川・長野・愛知・大阪・兵庫・広島・山口・大分の9地区の各青年商工会から構成する団体でございます。
当会は、社会貢献・奉仕活動や国際交流、経済活動などの事業を通して会員一人一人の発展と成長を促しております。
今期は『未来へ団結』をスローガンに掲げ、在日青年商工人を代表する団体として自覚とプライドを持ち、偉大なる先輩たちが繋いでくれたバトンをしっかりと繋いでいく為に在日同胞社会の地位向上や日本社会との融和、会員其々の経済発展を目指し活動を行っております。
2022年5月の尹錫悦大領領の就任以降、シャトル外交の復活により岸田文雄首相との首脳会談が度重なり実施される等、韓日関係は過去にない程の友好関係となっています。
ここ数年間悪化していた韓日関係が一気に改善に向かい、日本に住む我々在日韓国人にとっては大変に喜ばしい事であります。
新型コロナ感染症の影響も落ち着き、当会においても対面での理事会や事業を継続して行えている事にも改めて喜びを感じておりますが、我々青商としても更なる韓日友好の架け橋になるべく活動して行きます。
在日同胞社会はいま、大きな転換期にあります。
第一世代から第二世代への交代も終盤期にさしかかっており、同胞商工業は創業主の手から二代目・二世経営者へとバトンタッチされようとしています。
他方、日本の経済と社会は「低成長の構造化」時代、輸出主導から内需中心経済への体質転換の時期を迎えており、これまで高度成長に慣れてきた同胞商工業、また高度成長期に育った私たち青年商工人も、そのあり方を問われています。
先代からの有形無形の社会的、経済的資産をどのように受け継ぎ、創造的に発展させていくかが私たちの世代的課題です。
これまで在日同胞の若い世代の最大の弱点は、社会的、精神的な分散性にありました。
基本的に共通の課題に悩みを持ちながら、互いに仲間がどこにいて何をしているかを知らずに、“なぜ自分だけがこんな不利なハンディを背負わなければならないか”と一人で思い込んできたのが、私たち若い世代の一般的な状況ではなかったでしょうか。
一方、私たちの親の世代は、差別どころか侮蔑の中で驚くべき生命力と忍耐力を発揮して今日を築きましたが、何よりも生き抜かねばならなかった時代の制約のせいで、遠い将来を見通しての同胞的な団結の力は、まだ不十分なのが現実です。
しかし、これからの時代は、ひとりひとりの資質と能力の向上への投資、知識と情報への交換、同胞の社会的な団結への有形無形の投資が必要です。
同胞商工業の経営、そこで働く同胞の人材育成、民族金融機関の強化をはじめとする資金力の増強、ひいては同胞の社会的地位の向上のためにも、団結と連帯が必要です。
本会議所は、青年商工人の資質の向上と、同胞的な団結と協力を図る態勢を固め、青年商工人自身の自己練磨と研究、同胞社会の新しいモラルの追求、同胞青少年の連帯の場づくりと育成、国際親善と地域社会への奉仕に取り組んでいく決意です。
東京で居住するか、働く同胞青年商工人の皆さん。
本会議所に加わり、ともに協力しあい、望ましい未来を築いていこうではありませんか。
全国の同胞青年商工人の皆さん、そして他地域の青年会議所の皆さん、獲得すべき私たちの未来のために、手をたずさえて前進しましょう。